気休めなんかで言った言葉なんて、きっと今の彼には届かない。
それは私も同じだった。
でも、心からの本音で接してくれる篠原のみんなに、私は救われた。
だから、
「もう休んでもいいんだよ」
手を引き寄せて彼の背中に手を回す。
彼はちゃんと温かくて、生きている。
声を押し殺して涙を流す手は次第に私の背中にも回り、肩に顔をうずめた翔の吐息はくすぐったかった。
*
「棗……と翔?」
しばらくすると綾が入って来た。
私たちの姿に彼は驚いて目を丸くしている。
私は人差し指を立て、声を静めるように目配せする。
彼は適切に理解したらしく、声のボリュームを落としてくれる。
それは私も同じだった。
でも、心からの本音で接してくれる篠原のみんなに、私は救われた。
だから、
「もう休んでもいいんだよ」
手を引き寄せて彼の背中に手を回す。
彼はちゃんと温かくて、生きている。
声を押し殺して涙を流す手は次第に私の背中にも回り、肩に顔をうずめた翔の吐息はくすぐったかった。
*
「棗……と翔?」
しばらくすると綾が入って来た。
私たちの姿に彼は驚いて目を丸くしている。
私は人差し指を立て、声を静めるように目配せする。
彼は適切に理解したらしく、声のボリュームを落としてくれる。

