「……ごめん」
小さく呟いて私の上から退くと、涙を流したまま遠く見つめる翔。
呼吸を整えつつ、ゆっくり上体を起こす。
翔の後ろ姿はとても危う気で、今にも消えてしまいそうなほど儚く思えた。
「……ここは、あったかいよ」
冷たい手に私の手を重ねると、翔はゆっくり私を見た。
「私も、同じなんだよ。でも、ここはあったかくて優しいの」
「……」
「大丈夫、大丈夫だよ。みんないる、私もいるから。……だから笑っていなくても、殺されたりしないよ」