それでも私は首を振る。
「救うことはできないかもしれない。けれど、君の痛みを分かち合うことができる。家族はそういうものだよ。今君が抱える苦しみも、家族と過ごせば楽しみに変わる。それに、行く宛のない子供を放り出すほど僕は厳しくなれないんだ」
どうしてだろうか。
頼っちゃだめなのに、すがっちゃだめなのに、温かさに手を伸ばしたくなる。
駄目なのに、巻き込んでしまうとわかっているのに、私は……。
「あと、僕たちは強いから、そう簡単に死ぬことはないよ」
「救うことはできないかもしれない。けれど、君の痛みを分かち合うことができる。家族はそういうものだよ。今君が抱える苦しみも、家族と過ごせば楽しみに変わる。それに、行く宛のない子供を放り出すほど僕は厳しくなれないんだ」
どうしてだろうか。
頼っちゃだめなのに、すがっちゃだめなのに、温かさに手を伸ばしたくなる。
駄目なのに、巻き込んでしまうとわかっているのに、私は……。
「あと、僕たちは強いから、そう簡単に死ぬことはないよ」

