なのに、
「お前から離れて行ったら、俺たちは何もできねぇじゃんか」
火の回りがすごくなっていく中、あまりにも遅い棗を捜しに綾が水を被って行った。
帰って来た綾は棗を連れていないで、棗の携帯だけを持っていた。
飾り気がないそれは、少しだけ汚れていた。
「棗は?」
色々聞きたいけれど、それだけを絞って口にする。
「お前から離れて行ったら、俺たちは何もできねぇじゃんか」
火の回りがすごくなっていく中、あまりにも遅い棗を捜しに綾が水を被って行った。
帰って来た綾は棗を連れていないで、棗の携帯だけを持っていた。
飾り気がないそれは、少しだけ汚れていた。
「棗は?」
色々聞きたいけれど、それだけを絞って口にする。

