君がメガネを外す時




頷こうとする美織の髪を

後ろから引っ張って止め、

「そんなことないです。

って言ってもこの家はわたしの家ではないですけど」

そう言った。


すると理香子先輩は人懐こい笑顔で、

「じゃ、遠慮なくおじゃましちゃうわ」

と靴を脱いだ。