君がメガネを外す時




「ただいまー」


美織が階段を駆け降りると同時に、悠兄の声が響いた。


聞き耳を立てていると、洸太が話しかけてきた。



「結衣、安心しろって。

理香子先輩はどう見ても悠兄のタイプじゃないぜ」



「……」