君がメガネを外す時




……気づいたら、洸太が目の前にいた。


洸太が、泣いていた。


あの、いつも強気な洸太が泣いていた。



わたし、死にかけたんだ。

洸太が助けてくれなかったら、死んじゃってたかもしれないんだ。





洸太のあんな泣き顔、初めて見た。