美織は意識を取り戻したものの、念のための検査ということで処置室に入っている。 「悠兄は本当にそれでいいのかよ」 洸太が僕をまっすぐに見つめる。 「このままじゃ、悠兄も、美織も、縛られたまま一生恋もできないぜ」