みんなでパフェを食べて、家路についた。 4月の風は涼しくて心地いい。 相変わらずわたしはお兄ちゃんと手をつないでいたけれど、洸太も結衣ももう何も言わなかった。 あきらめたか。 わたし、ブラコンですけどなにか悪いですか。 だって好きなんだもん。 仕方ないじゃん。 「お、いい風」 洸太が空を仰ぐ。 結衣の髪が揺れる。 わたしたちは少し立ち止まって、沈む夕日を見ていた。