「矢野先輩と付き合う気なんて、全然ないよ!」



わたしは追いかけながら大声で叫ぶ。

通り過ぎる生徒がじろじろとわたしを見る。



洸太が離れて行ってしまう。


「待ってよ、洸太!あれはつい言っちゃっただけだから…待ってってば!」

「なんなんだよ」



立ち止まって振り返る洸太。