君の手を


「美月ー!!!」

あれ?お父さん?

なんでここにいるの?

「見てみろ美月!月がきれいだなー」

「お父さんもお母さんも
月が大好きでなー」

「初めて出会ったのも
プロポーズしたのも
綺麗な三日月だったなー」

「ふふふ、そうね
すごく綺麗だったわ」

お母さん笑ってる…

「美月、あなたの名前はね
三日月からとったのよ
かけているけど
時間をかけて丸くなっていく
成長していくのよ
大きくなったとき
たくさんの人を照らすことができる
美しい光でたくさんの人を
助けられるように
そんな願いが込められてるのよっ」