君の手を

「美月、美月」

誰かが体を揺さぶっている

「うーん…」

「起きなさい美月!」

眠たい目をこすりながら

ゆっくり体を起こす

「あ、お母さん」

「あんた、いつまで寝てるの?学校は?」

あぁ学校…

考えただけで体が重くなっていく

あれ?頭まで痛くなって…

「あんた熱あるじゃない」

「へ?熱?」

そういえばなんかけだるいような…

「ちょっと計ってみなさい」


ピーピー

「38.6…」

完全に熱です、はい

「学校には連絡入れとくから」

「はーい…」