桃色クレヨン



放課後。


俺はまた部活をサボって天宮の所に来ていた。


『また来たの?部活…』


『サボり(笑)(笑)』


『行かなくちゃならないんじゃないの?』


『大丈夫。』


俺がニカッと笑うと、天宮はまた作業に戻った。


『いつものスケッチブックじゃないね。』


俺が言うと。


『これはコンクール用の絵だから。』


『コンクールか…相変わらずすごいね。』


『すごくないよ。
すごくなんかない。
まだまだだよ…。』


俺が椅子に座ってると。


『この絵は見ていいよ。』


っとスケッチブック差し出してきたよ。


絵は…夕焼けの絵だった。


『綺麗……』


それ以上、何も言えなくなってしまうくらい美しいものだった。


『これって色鉛筆で描いてるの?』


『そう。私は絵の具を使う絵を描いたことはないから。』



『でもすごいな…色鉛筆で描いてるとは思えないもん。』



そう言うと彼女は顔を真っ赤にした。