「それじゃ!」
そう言って、後ろを向くと夫がこっちに歩いてくるのが見えた。
「帰るぞ、優季」
「イヤです!」
何で夫がいるんだろうと思ったけど、私がいなくなったから山田くんが夫に連絡をしたんだろう。
「山田からお前がいなくなったって、連絡がきて迎えにきた」
「私、山田くんとデートしてるんです!」
「我が儘いわずに帰るぞ!」
夫は、私の我が儘に怒った様子はない。
「イヤよ!だって、あなた勝手に買ってきたじゃないの!」
「ごめん。だって、楽しみで……」
「もぅ!これから一緒に買い物してくれるなら許してあげてもいいけど?」
そう言って、夫の顔をのぞき込んだ。
「なら、これから買い物するか!」
「うん!」
