「おねーさん!」
男の子は、私のことを見てにこーっと笑顔になった。その笑顔に私の胸はキュンとした。
「僕どうしたの?」
迷子だろうなと思いつつ男の子に聞いてみた。4歳くらいの男の子が1人でいたら迷子でしょ。
「かあさん、どっかに行った!」
迷子なのに、男の子は泣きそうではなかった。
「あらあら、それは大変ね。 一緒にお母さんを探そうか~」
男の子の手をとり、フロアを見渡す。探すにもどこを探したらいいのかしら?
「僕、どこでお母さんいなくなったの?」
「あのお店!」
男の子は、すぐ近くのケーキ屋を指さした。
「よーし、行ってみよう!」
横を歩く男の子が可愛い。何だかお母さんになったような気分。
