おかしなことばっかりだ。






家の中には俺の部屋の隣に
部屋が一つ増えてて
中も女の子の家具ばかりで

女の子の部屋をみて
思春期まっさかりの俺は
どぎまぎした。





「おい、どういうことだよ」



俺はレンをにらんだ。



「レンは魔女なの。」





「魔女?そんなの存在する訳ないだろ」




レンはくすりと笑うと




「これだけ魔法を目の当たりにして
まだ信じないの?」



たしかに、
おかしなことばっかりだ



空からレンが降ってきたり

一瞬で家に帰れたり



俺の家族も変だ。


レンを家族のように扱っている







「レンは一流の魔法使いになりたいの。
一流の魔法使いになるには
恋をしなきゃいけないの

…人間とね



ねぇ、しょうた
恋を教えて?」






レンの真剣な顔にどきりとした