「おーい!絢也?」


僕の名前を呼ぶ翔真の声で我に返る。


「絢也、なにぼーっとしてるの?
もう授業終わったよ。帰ろ!」


「ん?ああ、そうだな。」



チラッと美紘を見る。

僕になんて目もくれず、
僕にはもう向けてくれない笑顔で
楽しそうに話している。


美紘とあんなに楽しそうに話せるやつらが羨ましい。