朝、学校に行くと教室が騒がしかった。



「絢也、おはよ!
ちょっとトイレ付き合えよ。な?」


慌てた様子の翔真が僕の腕を引っ張る。

何かがおかしい。



僕は翔真の制止をふりきって教室に入った。


教室の後ろの方には美紘と
美紘のグループの沢井望が立っている。

その周りを囲う人々。

うちのクラスだけじゃなく
他のクラスのやつらまでいる。