あれから数日後の放課後


いつものようにグループの梨華と飛鳥と話していた。

望と悠希と樹はジュースを買いに行っている。



「ねえ、美紘。ぶっちゃけさ、望のことどう思ってるわけ?」

梨華が普段は見れないような
真剣な顔で尋ねてくる。


「え?いいやつだとは思うよ?」

「そうじゃなくて〜、
男としてアリかナシかってこと!」

「ん〜、考えたこともないや」


みんなが望と私を
くっつけようとしていることは知ってる。


望が、たぶん私のことを好きなのも知ってる。


見た目はいかついし、喧嘩っ早いけど
望はいいやつだと思う。


でも、私は未だに
絢也を忘れることはできないんだ。