美紘を忘れると決意した日から
いつもと変わらない日常を過ごしている。


僕の中でまだ完全に忘れることはできないまま、時間が解決してくれるのを待っている。



クラスの後ろの方では
相変わらず美紘がチャラチャラしたやつらと楽しそうにしていて

僕は相変わらず
それを羨ましく感じるんだ。



早く忘れたい。

あの光景にはウンザリだ。


僕は放課後を知らせる鐘の音とともにバックを手にした。