―明里 side―
外はちらちらと雪が降っていた…――
隣で歩くひぃの手は冷たかった。
でも放したくないんだ。
私の温もりをひぃに感じてもらいたい。
『明里』
「ヘっ?」
ひぃは私の手をちょっと引っ張った…
『変な事考えんなよ?
人にぶつかるぞ』
いつからだろうか…
ひぃをこんなに見上げるのは…―――
小6まで私とあまり変わらずに、ひぃは背の順で前あたりだったのに…
うぅん、中学の頃だ。
軽音部がなかった中学ではひぃは私と同じバスケ部だった。
そっからぐんぐん伸びていった…
気付いた頃には私はひぃの肩ぐらいになっていた。
ひぃは寒そうに裾を引っ張り、口にあてた…
「寒いね…」
『うん。
でも、もう店見えたしもう少しの我慢。
明里は寒くない?』
ひぃはいつもあまり自分の事を考えない。
人の心配ばかりするんだ。

