愛莉に突きつけられた現実は 残酷で、中学生の私達には 重すぎる事実だった。 それなのに、愛莉は笑ってて。 無理して笑わないでほしい。 泣きたいときは、泣けばいい。 楽しい時は、笑えばいい。 今まで私のことを 支えてきてくれた愛莉に、 何かお返しができないだろうか。 必死に考えたけど、 私の頭で思いついたのは 愛莉のお見舞いに 毎日行くことだけだった。