でも、そんな事を 考えていられるのも、 一瞬だった。 愛莉は、私のためを思って 私のことを突き放したんだ。 “あたし、病気なの” “あと1ヶ月しか 生きられないから、梨帆に 迷惑かけられないなって思って…” “ごめんね” 私が愛莉のいる病院に 駆けつけたあの日、 愛莉は泣きながらそう言った。