「愛莉……」 この名前を呼んでも、 私が大好きだった 太陽みたいな笑顔が 私に向けられることはない。 “いつまでも、笑顔でいてね” 分かったよ。 愛莉がそう言うなら、そうする。 私は、ずっと閉めきっていた カーテンを、思いっきり開いた。 思わず目を細めてしまうような、 明るい光を放つ太陽。 愛莉みたいだ。