そして、近くにある公園へと走って向かった。
「まだ早ぇーかな.....。」
俺は時間を確認したあと、公園の木にもたれかかって立っていた。
すると、数分後。
女の子と一緒に、手を繋いで走ってくる
俺の嫁、芽依が来た。
「来るの早いよ!!」
「パパ、久しぶりぃ〜!!」
「おぅ、恵!!大っきくなったな!」
「うん!恵ね、いーっぱいご飯食べてるの!だからね、大きくなってんだよ!」
「そーか、そーか!!いいことだ!」
俺は恵を抱き上げた。
そして芽依と手を繋ぎ、3人で歩き始めた。
今日は、家族でピクニックに行くのだ。
何でかは分からないけど、芽依が急に行きたいと言い出した。
「ねぇ、竜司。今日は楽しもーね。」
芽依が笑顔で言う。
でも、俺には分かった。
目が笑ってない。
そして、目が言っている。
辛い、って。苦しい、って。
俺にはそう思えて仕方なかった。
でも、あえてそこには触れなかった。
「んなこといちいち言うなよ!あたりめーだろ?楽しいに決まってる!!」
「・・・うん、そーだね!」
「恵もぜーったい楽しいと思う!」
そう言って、3人で笑う。
そして、恵の幼稚園の話を聞きながら、歩いてピクニックの公園まで向かった。



