次の日。
「由香里ー!!」
「はーい!なにー??」
「早く弁当くれよー!!」
「りょーかーい!!」
俺と由香里の大声が家中に響く。
「朝からギャーギャーうっせーな。」
「ギャーギャーじゃねーよ、お前は!
お前にも好きな人とかいねぇのかよ!」
「フン!いねーよ!てか、いても言わねーよ!!」
「あぁ!?言えよ!!」
「なんでだよ!?」
「俺はお前の保護者だぞ!?」
「はい!意見がありまぁす!!
保護者に自分の好きな人を話さなければならないなんてゆう法則は、この世の中
ないと思いまぁす!!」
「っせー!!さっさと飯食え!飯!!」
「ねぇ、竜兄うるさい。」
「そうだよ。今、朝飯中だよ?」
「・・・だな!わりぃわりぃ!!」
俺は郁と秋にうるさいと言われ、
大人しく食い下がる。
そこへ、弁当と水筒を持った由香里が
台所から出て来た。
「はい、竜兄!弁当と水筒!!」
「サンキュ!」
「楽しんで来なよ??」
「おぅ。」
俺は由香里にお礼を言って家を出た。



