アタシの家に着きそうなとき、先輩は近くの公園を指差して言った。
『いいけど‥‥寒いよ?アタシの家来る?』
2月はまだまだ寒い。
外に居たら風邪でも引いちゃうかもしれないもん。
「えっ、あっ、っと‥‥いいの‥?」
アタシの顔を覗き込んだ先輩は、やっぱりいつもと違う。
『うん?』
やっぱりおかしい気がする‥!
気のせい?
うーん‥‥‥
いろいろ考えながら、家に入った。
久しぶりの先輩に、お母さんは大興奮。
部屋に夜ご飯を持ってきてくれて、2人で食べて居ると、
「あっ‥‥‥と、うん。その、カップケーキ上手かったよ?」
アタシの顔を見ずに、先輩が言った。
『本当?!嬉しい!尋佳と一緒に作ったの!』
「そ、そっか。」
さっきから、アタシからのチョコを渡すタイミングが掴めなかったけど、今ならいいよね?
バックの中から今日1日中、早く先輩に会いたいって待ちきれずにいた、ピンク色の箱。
『あの、ね‥これ、アタシからの‥‥チョコ‥‥です。』
あり得ないくらいの緊張。
付き合ってても、好きな人チョコを渡すのは、どきどきするんだね。
それは先輩だから?
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