先輩とアタシ




『そんなことないよ!潤ちゃんだって格好良くなってるし!』


「小夜さ、俺がアメリカに行く時に空港でマジ泣きしてさ、俺行きにくかった(笑)」


ドキン


笑ってアタシの頭を撫でる潤ちゃん。


なぜか胸がドキドキする。


『だって、潤ちゃんいきなり行くって言って、出発しちゃうんだもん‥!』


「はは、悪い悪い。」



ふと香る、優しい匂い。


あ、先輩と同じ匂いだぁ!


だからちょっぴりドキドキしちゃったんだ。


『ねぇ潤ちゃん香水してる?』


「ううん、してない。苦手なんだよね。香水とか。」


先輩と一緒だ。


『でも良い匂いするね?』


「そう?たぶん柔軟剤の匂いだ。」


自分の着ていたセーターの匂いを、クンクン嗅ぐ潤くん。


先輩も香水が嫌いだからつけてないけど、いつも良い匂いがする。


それも柔軟剤なんだよね。


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