先輩とアタシ




どこに行くんだろう?


先輩は何も言わないまま黙って歩き続ける。


アタシの腕の中には、まだ渡せてないプレゼントが。


早く渡したいな。


先輩喜んでくれるかな?


やっぱり外はすごく寒くて、ジャージだけではきつい。


寒い‥‥。


と思っていると、


フワッ


『?』


「さみぃだろ。これ着とけ。」


先輩は自分が着ていたジャージをアタシに被せた。


『えっ‥‥先輩寒いでしょ?良いよ。』


先輩だって薄着だし‥寒いよね?


そう思い、ジャージを返そうとしたら


「オレは良いの。格好付けさせてよ?」


笑いながら先輩がそう言ったから、


『ありがとう。』


と言ってジャージを羽織った。


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