先輩とアタシ



司くんが、手首をテーピングしてほしいと頼んできた。


『分かった。テーピング取ってくるね?』


うっかり、荷物置き場にテーピングを置いて来ちゃったから、取りに行こうとすると、


「俺も行くよ。」


ニコニコ顔でアタシの隣りを歩き始めた。


体育館を出るときに、先輩の方を見てみると、先輩もこっちを見ていて、司くんを少し睨みつけてるみたい。


先輩もしかして妬いてくれてる?


なんだか可愛いくて、微笑んでしまった。


体育館の隣りの部屋の荷物置き場で、バックをあさってテーピングを探して、その部屋で司くんにテーピングをしてあげる。


「クリスマスに遠征はきついよな?」


『うん。でも仕方無いよね。練習だし。』


テーピングをしながら、あのことを思い出した。

司くんがアタシのことを好き‥‥


きっと違うけど、そんな風に言われちゃうと意識しちゃう。


そんなアタシに、司くんが追い討ちを掛けるようなことを言った。


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