先輩とアタシ



アタシの腕を後ろから掴む手。


その手には、アタシと色違いのブレスレット。


来てくれたのは、やっぱり


『せんぱぃぃ‥‥!』


知らない男の人の手を振り払って、先輩の腕にしがみついた。


先輩仕事はどうしたの?


聞きたいけれどそんなことより、安心して涙が止まらない。


「なんだよっ。彼氏持ちかよ。」


「そうだよ悪いか?」


先輩はそう言ってアタシの腕を引いて、どんどん歩いていく。


無言のままついたのは屋上。


「ばか、何してんだよ‥‥。」


『だって、だって‥‥‥』


先輩怒ってるの?


アタシが迷惑かけてばっかりで、呆れてるの‥‥?


そんな不安は、先輩の言葉で吹っ飛んだ。


「すぐ来てやれなくてごめんな?恐かったな?」


先輩が優しくアタシを包み込んだ。


『恐かったぁ‥‥』


また涙のアタシ。


そんなアタシを、よしよしと先輩がずっと抱きしめて居てくれた。


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