先輩とアタシ



へっ?


これから始業式って時に、オレの腕をツンツンつっきながら本間さんが聞いてきた。


「階段降りて右。」


なんでオレなんだよ!


他にもっと居るだろ?


面倒くさいけど、ほっとく訳には行かないよな‥。


転校生だし、一人にさせたらまずいと思う。


「えぇ?良く分かんないよぉ‥。連れてって?」


「えっ、ちょっと!」


オレに腕を絡ませて、歩き始めた本間さん。



面倒くさいヤツに捕まってしまったかも‥。


待て。


体育館には小夜だって来るよな‥?


こんな光景見たら誤解するだろ?!


やべーって!!


「本間さん‥腕離してくんない?」


階段を降りながら、本間さんに言った。



「いやだぁ♪それに梨華って呼んでよぉ!大ちゃんっ♪」


さっきよりキツく腕が絡む。



おい、まじで止めてくれ。


香水の匂いがすごくする。


化粧もしてるみたいだし。


いつも隣りに居る小夜が恋しい。


本当に可愛いんだよなぁ‥。


チビでバカで危なっかしくて泣き虫で。


もうオレは完全に小夜にハマってる。


アイツが居ないとオレは、ダメになっちゃう気がする。


それぐらいアイツのことが好きなんだ。



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