『ひろかぁ〜ふぇーん‥』
「泣くな。よしよし。」
更衣室の中、尋佳に抱きついて涙を流すアタシ。
尋佳は、優しくアタシを撫でてくれた。
『先輩がっ‥‥ふぇーん』
泣いているせいで、上手く話せない。
『先輩があの人と‥‥。』
続きが出てこない。
あの人と仲良くしてた。
アタシの知らないところで、アタシの知らない人と仲良くなってた。
そりゃ、他の女の子と関わったりするのは、仕方ないことだって分かるよ。
でもなんであんなにベッタリされちゃってるの‥?
やっぱりアタシはワガママ‥?
他の女の子と仲良くしてほしくないこの独占欲は、お子ちゃま?
「お兄ちゃんは、優しいから‥。」
『へ?』
「お兄ちゃん優しいから、断れなかったんだと思う。」
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