俯いて、小走りのアタシに後ろから、
「小夜!」
足を止めて、振り返ってその人に抱きついてしまったアタシ。
『うぇっ‥ズッ‥ひろかぁ〜‥』
「ちょっ‥小夜!ここで泣くな。あっちいこ?」
尋佳が指差したのは、更衣室。
『ふぇ‥‥ホームルームあるよ‥?』
このあとは、各クラスでホームルームをして、放課の予定だったはず。
「そんな泣きっ面じゃ出れないでしょ?ホームルームさぼっちゃお?」
そう言って更衣室に走り出した尋佳。
尋佳は、アタシが辛いと思って気を利かせてくれてる。
ありがとう尋佳‥‥。
アタシも先生達に見つからないように、更衣室に入った。
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