先輩とアタシ




帰り道の途中で、明日の話になった。


「明日で3年生引退か‥。なんか嫌だな‥。」



『うん。せっかく仲良くなったのに‥‥寂しくなるね?』



「だよな‥。来年はオレ引退だよ‥はえーな?」


来年先輩は引退?!


そっか!


先輩は先輩なんだ!


先輩はアタシより先に引退するし、アタシより先に卒業する。


当たり前のことを忘れてた‥。


『引退とか嫌だ‥‥。アタシ先輩居なくなったら、寂しくて死んじゃうかも‥‥。』



本当に死んじゃう‥‥。


先輩が居ないなんて無理‥‥。



まだ1年後の話なのに、嫌にリアルで、涙が出てきた。


「また泣いてるし(笑)!オレまだ居なくなんないって!」



『だってだって‥‥来年には卒業しちゃうぅ〜!!』



「卒業とか!話早いな。引退しても、卒業しても、大学行っても、オレは小夜が好きだよ?この気持ちだけは、変わらない。」



あっさりと先輩は言ったけど、



その言葉で、アタシは安心したし、先輩がそう思ってくれてることが嬉しかった。


『アタシも絶対変わらない!』



「変えさせるかよ。」



繋がれた手は、心まで繋いでくれてるみたいで、出来るなら離したくないな〜なんて思った。



『明日の試合、良い試合になると良いなあ‥。』



「そうだな。」



先輩達にとって、最高の引退試合になりますように。




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