出合ってしまった
そしたら全部がよみがえった
手を掴んでくれた場所から
あの時のぬくもりとか全部
「離して…」
「さっき電車で一緒やったんは誰?」
「離して!」
これ以上思い出すのが怖くて手を振り払った、精一杯の力で
でもシンはすぐにまた掴みなおした
「答えろや!」
「答えるから…答えるから、離して」
声が震えてしまう
なんでこんなに怖がってるんだろう
シンは私が怒鳴るとすぐに手を離した
「ここやったら人多いから、あっち行こう」
そう行って私の先を歩いて人通りの少ない所へと向かった
ついた場所は、昔付き合ってたころによく会った場所だった
なんかここに来たくなかったな
そう思いながら少し距離をとりながらシンと話をした
「さっきのは誰なん?
山下と付き合ってんやろ…あれ男やんな?
ってか本当に付き合っとんの?」
関西弁を聞くのも懐かしい
シンの声が耳に響く

