何事もないまま、二つ目の鍵もすんなり開いた。
二人は足音を忍ばせ、牢の中を進んで行く。
あたりは静まり返り、そのことが二人をとても不安な気分にさせた。
罠ではないか…そんな想いが胸に込み上げたが、二人共それを口にすることはなかった。
ここまで来たら、もう後戻りは出来ない…それは、そんな強い決意のためだった。
突き当りを右に曲がると、先日、ライアンが描いた通りに四つの牢があった。
しかし、相変わらず人の気配はまるでしない。
「ライアン、頼んだぜ。」
ライアンは頷き、最初の牢の鍵に手をかけた。
音のない牢屋にかちゃかちゃという金属音が小さく響く。
「ライアン、俺は奥を…」
「誰だ…」
セスがライアンに話しかけた時、牢の奥からかぼそい声がした。
「助けに来た。」
「な、なんだって!」
その声をきっかけに、にわかにあたりから押し殺したような小さなざわめきがわきあがる。
鍵が開くと奥の方から男が二人現れた。
「早く出るんだ!」
「ほ、本当に助けに来てくれたのか?」
男達はやつれた感じではあったが、特にどこかを酷く怪我している様子はなく、セスはそのことに一先ず安堵した。
「ジョーイ!油断するな!
罠かもしれんぞ!」
隣の牢から警告の声が飛んだ。
「罠じゃない!
僕は、アーサーの息子のライアンだ!」
「ライアンだと?」
ライアンは答えながら隣の牢の鍵に手をかける。
「ライアン!」
「ギリアスさん!」
二人は、お互いに驚いたような声を上げた。
「ライアン…おまえ、どうしてこんな所に…」
「ギリアスさん、とにかく今開けますからね!」
すぐに扉は開き、その中から飛び出して来たギリアスと呼ばれる中年の男はライアンの身体を強く抱き締めた。
二人は足音を忍ばせ、牢の中を進んで行く。
あたりは静まり返り、そのことが二人をとても不安な気分にさせた。
罠ではないか…そんな想いが胸に込み上げたが、二人共それを口にすることはなかった。
ここまで来たら、もう後戻りは出来ない…それは、そんな強い決意のためだった。
突き当りを右に曲がると、先日、ライアンが描いた通りに四つの牢があった。
しかし、相変わらず人の気配はまるでしない。
「ライアン、頼んだぜ。」
ライアンは頷き、最初の牢の鍵に手をかけた。
音のない牢屋にかちゃかちゃという金属音が小さく響く。
「ライアン、俺は奥を…」
「誰だ…」
セスがライアンに話しかけた時、牢の奥からかぼそい声がした。
「助けに来た。」
「な、なんだって!」
その声をきっかけに、にわかにあたりから押し殺したような小さなざわめきがわきあがる。
鍵が開くと奥の方から男が二人現れた。
「早く出るんだ!」
「ほ、本当に助けに来てくれたのか?」
男達はやつれた感じではあったが、特にどこかを酷く怪我している様子はなく、セスはそのことに一先ず安堵した。
「ジョーイ!油断するな!
罠かもしれんぞ!」
隣の牢から警告の声が飛んだ。
「罠じゃない!
僕は、アーサーの息子のライアンだ!」
「ライアンだと?」
ライアンは答えながら隣の牢の鍵に手をかける。
「ライアン!」
「ギリアスさん!」
二人は、お互いに驚いたような声を上げた。
「ライアン…おまえ、どうしてこんな所に…」
「ギリアスさん、とにかく今開けますからね!」
すぐに扉は開き、その中から飛び出して来たギリアスと呼ばれる中年の男はライアンの身体を強く抱き締めた。



