最後のシュート

 ─ガチャ




「準備ばっちり!いってきまーす!」




私、七瀬琉奈は今日から桜島高校の1年生。

どきどきわっくわく!




「蒼空~!」

「あ、瑠奈!今日は早いね~
いつもならもっと遅いのに」




心友の相葉蒼空。

しっかり者で成績優秀、スポーツ万能。

その上美人で性格もいいからスゴくモテる。

自慢の心友だ。




「今日は入学式だよ?遅刻するわけないじゃーん!」

「そうだね!
あ~もうあたし達も高校生なんだよね。
なんか実感わかない。しかも瑠奈の身長で…」

「ちょちょちょちょーっとーお!
身長関係ないでしょ。心は大人なんだからねー!」

「はいはいはいはい。
そんなことより時間!!!学校遅れるよー!」

「え?!もうそんな時間なの?!
いつもより早くでたのに~」




蒼空はいつもあたしの身長のことを言う。

伸びてほしいんだけどな~。

そればっか思ってるのにいまだに150cmぴったり。

自分でもある意味スゴいと思う。