それでも最低野郎を愛してます




「やだー美麗!!そんな怖い顔しないでよー」


キャーとふざけながら叫ぶ雪音を軽く睨むと雪音は
私のお弁当から卵焼きを取り、口の中に放り投げて食べた。


「ちょ、私の卵焼きッッッ!!!!」


「なにこれ?!この卵焼きめっちゃ美味い!!
この腕だったら合コンの時、私は料理出来る女子力高い子です って言えるね」


ニコニコの笑顔でそう言う雪音。


やだ、嫌な予感しかしない。


「な、なにが言いたいの…よ……?!」


私が動揺を隠せないでいるのを雪音は鼻で笑って


「ふふふ、何かね!!
合コンのメンバー足りなくてさっ
美麗…行かない?」


と上目遣いで私に言ってきた。