『俺、二次元しか愛せないから。
ごめん、別れよ。
たった3日だったけどさ、お前には俺なんかよりいい奴いるよ。』
長文のメール。
なにこれ……
私の目には、 別れよ その文字が大きくうつる。
いや、いや、いやぁ
「――やぁだ……やめて!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
大声で叫んだ私にクラスの皆が振り向く。
あ、やば、今は古文の授業中だった……
――バチッ
うわぁ、先生とバッチリ目が合っちゃった。
「あら、美麗ちゃん、悪夢でも見ていたの?」
クスクス笑いながら先生はそう言う。
「歩美ちゃん!!ごめんね!!!!
昨日徹夜だったから寝れなかったの」
歩美ちゃん こと、高田歩美先生。
可愛くてホワホワしてて私の大好きな先生。
「そっかぁー…そうなんだー
今度から気をつけてねぇー」
ニコニコしながら言う歩美ちゃんに癒されて私は寝ていた分のノートを必死にうつす。

