女子2人は、俺がこんなに怒ると思わなかったらしく、口が開いたまま固まっている。 数秒後、開いたままだった口が動いた。 「えっ…………、奏介くん、どっ、どうしちゃったの?」 たしかに、……俺らしくない。自分がまさかここまで怒るとは思わなかったから正直ちょっとビックリした。 でも、また綾ちゃんに任せきりにすることだけはどうしても許せなかった。 だから、俺は女子2人を睨んだ。