猫の世界と私

中学二年冬。

クリスマス、正月という冬休みの最大イベントを終え、始まった学校生活は、チラチラと舞う雪が裸の木々たちを白く染める、寒空の中始まった。

吐く息は白く彩られ、空へ消えていく。

教室の中も当然寒く、暖を取ろうにも暖房設備は整っていないため、クラス皆で教室内から出ることなく過ごすことで徐々に温かさを感じるしか、寒さを凌ぐ方法が無かった。


瑛祐は、まだ誰もいない教室の中一人、マフラーや手袋を外さずに過ごしていた。

誰もいないのであれば、逆に動かない方が懸命だ。
今この教室内の熱源は自分しかいないのだから、軽率な行動をすれば自滅する。


この時期の風邪は長引く。
できれば引きたくはない。


そう思い、瑛祐は自分の席に座り寒さをジッと耐えていた。


ガラ…


何とか耐えようと体制を整え始めた時、教室の扉が開いた。