猫の世界と私

「二人、付き合ってどんな感じだったの?」

「どんな感じ…?」

「そう、どんな感じなのか想像つかないから」

「……ん…着かず離れず?かな…」

「距離があったってこと?」

「まぁ、距離はあった…けど、それは仕方がないことだから」

「そう?」

「うん。時間が経てば距離は縮まると思ってたから…」

「そっか…確かに時間は大事だよね…」

「うん…」



未来は足元に座っている黄緑色の瞳を持った猫を抱き上げた。
いつもなら擦り寄ってくるが、状況を察したのか、今回は静かに様子を伺っていた。

そして、未来の精神が落ち込んだタイミングで猫は存在をアピールする。

抱き上げられた猫は未来の胸に静かに顔を埋めた。

未来も猫を静かに抱き締める。



「ねぇ、結愛」