猫の世界と私

「……そっか…未来が、彼のことを物凄く好きだってことは分かった」

「でしょ!本当に好き…彼に一度でいいから好きだって言われたかったな…」

「私の勘だけど…」

「ん?」

「彼、未来のこと好きだったと思うよ」

「え?」

「最初は距離置いてたし、かなり素っ気ない反応だったかもしれないけど、彼なりに心を許していたんだと思う」

「……」

「いつも未来と一緒にいたんだと思う」

「……そっか…」



未来の瞳に涙が滲む。
溢れ出そうになる涙を、未来が抱いていた猫が舐めていた。



「あ、ありがとう…やだ…余計に涙が止まらない…」



流れる涙を拭くように猫は舐め続ける。
懸命な表情で未来を見つめ、猫は顔を頬に擦り付けた。