猫の世界と私

「あ、あれ…お金…」

「未来、この世界はお金、いらないみたいなの」

「え!?いらないの!?タダ!?」

「そうみたい」

「そっか…ホントに不思議な世界ね。荷物だって一つも持ってないし…図書館に置いて来たのかな?」

「ううん、初めから持っていなかったんだと思う。私も何も持ってなかったから…持っていたような記憶もないし、忘れてるってこともないみたいだから、元々何も持っていなかったんだと思う」

「この身一つで迷い込んだってことね」

「たぶん…」

「……不思議…本当にどうなるか分からないけど、タダで乗れるのならラッキーじゃない。ほら、行こう!」



私とは違う。
未来の行動力の良さと、ポジティブな思考に結愛は眩しさを感じた。

悩んで、考えて、寂しさを覚えていた自分とは全然違う。

結愛は未来を羨ましく思った。
そして、同時に頼もしさを感じていた。