猫の世界と私

「猫さん、またね!」



怖がることなく、未来は猫たちへ挨拶をすると、猫たちはバラバラに校舎内へ動き出した。


予想もしていなかった行動に、結愛は最後の猫の姿が見えなくなるまで、そこを動くことが出来なかった。



「結愛、行こう」

「あ、うん…」



引っ張られるように結愛は未来について行く。
繋いだままの手は力強く、結愛は案内することもなく駅へたどり着いた。



「駅…どこにあるのか知ってたの?」

「ん、何となく…」

「何となくって…」

「こっちじゃないかな、っていう、勘で結愛を引っ張ってきちゃった」



イタズラな笑顔を向け、未来は結愛の手を離す。
そして、駅の切符売り場へ行くと、自分の持ち物を探し始めた。