猫の世界と私

けれど、それでも彼を探すことを止めてはいけない気がした。

彼との思い出は心を満たす。
段々と記憶が無くなっていく中に、蘇り、心の感情がパズルのピースのようにはまっていく。


もちろん彼のことを忘れたくはない。
今残っている雰囲気だけでも残したい。


心が震えるような気持ちと、彼の優しげな雰囲気を、心に留めるために進むしかない。


結愛は再び歩き出す。
その横を未来がついて行く。


そして二人は、夕日が待つ外の世界へと足を踏み出した。



「わ、わ…綺麗…」

「え、綺麗?」



外に出た途端、口元に手を当て、感動を口にする未来。
結愛は未来の言葉に疑問で返した。

確かに綺麗。

けれど結愛にとって夕日は切なく、温かいものだった。