「見て、猫さん。今日も星が綺麗ね」

「にゃぁ」

「もちろん、夕日も綺麗だったよ」

「にゃぁ」

「明日は、どんな日になるのかな。どんな景色、色、雰囲気を見ることができるのか、楽しみ。じゃ、今夜はもう休むことにしようか」

「にゃ」



場所はいつもの教室。
結愛にはもう、瑛祐の記憶はほとんどない。

流れ始めた時間を毎日楽しく過ごしていた。
ふわふわの毛を持ち、黄緑色した猫と共に。