猫の世界と私

「…もらっていい…の?」

「だって、欲しかったんでしょ?いつも俺、振り回してるみたいだから、お詫び」

「お詫びって…いいのに」

「いいよ。似合ってるし、受け取って」

「……いいの」

「いい」

「ありがとう」



照れ臭いけれど、満面の笑顔で未来は瑛祐からのプレゼントを受け取った。
水族館からの帰り道、途中通り過ぎようとしていた遊園地の観覧車が未来の目に止まる。



「瑛祐君、遊園地行こうよ。観覧車に乗りたい!」

「え…今から!?」

「うん」

「遊園地!?」

「うん」

「今度じゃダメ?」

「ダメ。ジェットコースターに乗ろうと誘ってるわけじゃないんだから、いいでしょ、ほら、行こう。後一時間位で閉館になっちゃうよ」

「え、えっ!?」