猫の世界と私

「瑛祐君はどこを見てるの…?」

「どこ?って…水槽…」

「…私には、どこか遠くを見ているように見えるよ…」

「…そうかな…」

「見える」

「…ごめん…」

「…別にいいよ、謝らなくて…」

「結愛のこと思い出してた。ここに来ようとしていた約束の場所だったんだ」

「…え…ご、ごめん…」

「え、謝らなくていいいよ…」

「ううん。私、何も考えずに瑛祐君が心ここにあらずの状態にイラついてた…ごめん…」

「いいよ…」



瑛祐の言葉を受け、落ち込んだ未来。
そんな未来を見て申し訳なく思った瑛祐は、未来をイルカのショーに誘った。